運動をしているお子さんが膝を痛がる理由を知りたくありませんか?

こんにちは。新潟市秋葉区美善 さかつめ整骨院 鍼灸院院長の坂爪です。

お子さんが朝起きてくると膝が痛いと訴える。
確かにクラブ活動で身体を動かしているから仕方ないのかな、と思いながら

「大丈夫よ、そんなに気にしないで学校行って来なさい」

と声をかけてはみたけど、日に日に膝の下が膨らんできて心配になってきた。

「でも、膝の痛みは成長痛ってよく言うし、身長も伸びてきているからたぶんそのせいね」

と思っていたら、そうこうしているうちに

「膝が痛いから体育を休みたい」

なんて言われる。
そこで体育やクラブを休ませて様子を見ていたら痛みが引いていくけど、また運動を始めると痛いと言う。

「なんで動くと痛がるんだろう、成長痛じゃないのかな?」
膝の下の膨らみも引かないし、熱を持っている感じで触るとすごく痛がる。

お子さんのそんな状態を見て心配になっているお母さんは多いのではないですか?
運動、スポーツを頑張っているお子さんの痛がる顔を見るのはつらいですよね。

成長期のお子さんが膝を痛がると成長痛として一括りにされてしまいますが、運動をきっかけに痛がる場合はそうではない事が多いです。
いわゆるオスグット病と言われる病態です。

確かに成長期に運動をしている子供に発症するものですが、全員がなるわけではないです。
これから春休みになり練習時間が増えてくると痛がる子が増えてきますが、運動を休ませるだけでは痛みが改善しない理由があります。

この内容をお読みいただければその理由と、対処法が分かっていただけるかもしれませんよ。

オスグット病とは

日本整形外科学会のHPではオスグット病をこの様に説明しています。

症状

脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。

原因と病態

発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。

膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期です。

と記載されています。

簡単に言うと筋肉(この場合は膝蓋腱という硬い筋)が成長期の軟骨を引っ張ってしまい剥離することで炎症が起きて痛くなるのです。

同じ様に運動をしていても、うちの子は痛がるのに他の子は大丈夫、なんてことは日常的に感じているのではないでしょうか?
学年が同じで、同じスポーツ、同じチームで行っていれば同じ様に痛くなると考えるのが普通です。

しかし現実は違います、その違いはなんなのでしょうか?

それは身体の個人差、つまり各々の姿勢や身体の使い方の癖が大きく関係しています。
実はしゃがみ方の違いが大きいのです。

しゃがみ方の違いとは?

例えばバスケットボールを例にあげて説明してみます。
バスケットにおいてはスクワットをするような姿勢でディフェンスを行います。
いわゆるパワーポジションという姿勢です。

このポジションは股関節、膝関節、足関節が連動して動くことが重要です。
パワーポジションの状態からしゃがむといわゆるうんこ座りの姿勢になります。
この動きが出来ることにによって決柄的に膝に負担がかからないしゃがみ方が可能になります。

つまりきれいにしゃがむことができれば、膝は痛くならないとも言えます。
また、足首が硬いからしゃがめないとも言われますが、しゃがめないのと足首の硬さは必ずしも一致しません。
確かに足首が柔軟なほうがスムーズにしゃがめることは間違いないですが、実は足首が硬くてもしゃがむことは可能です。

きれいにしゃがむためには

  • 骨盤の傾き
  • 股関節と膝関節の足関節の協調性
  • 体重を真下に下ろすためのバランス

これら3つが重要です。

順に説明します。

骨盤の傾き

最近のお子さんは骨盤が寝た、背中を丸めた姿勢が多いです。
この状態ではしゃがむ際に股関節を曲げることが困難です。

結果、膝だけ曲げてしゃがむようになり足首の位置より膝が前方で曲がっていきます。
足首がいくら柔らかくても動きには限界があるので、この動きでは必ずあるところで足首が詰まってしまいます。
そしてその位置からお尻をおろそうとすると、バランスが崩れて尻もちをついてしまいます。
骨盤を立てた状態で動くことが絶対条件になるのです。

股関節と膝関節の足関節の協調性

骨盤を立てた状態でこれら3つの関節を動かすことが肝要ですが、バラバラに動いてはきれいにしゃがむことは出来ません。
3つの関節、特に股関節、膝関節は同じリズムで動く必要があります。
股関節が早くても、膝関節が早くてもだめなのです。

体重を真下に下ろすためのバランス

骨盤の傾き、関節のリズムが同じでもしゃがむ際に真下に体重を下ろし続けることも必要です。
しゃがむ際にかかとでも、つま先でもなく足裏全体に体重が乗ったまましゃがむ必要があります。
簡単に言うとお尻をかかとにつけるイメージでしゃがむとうまくいくと思います。

しゃがむための運動を伝授

運動をしている成長期のお子さんの膝の痛み、オスグット病はきれいにしゃがむことが出来るようになれば症状も改善します。
逆にきれいなしゃがみ方をする子供はオスグット病になりにくいともいえます。

しかし、痛みが強く者しゃがむことが困難な場合は膝の炎症や筋肉の緊張を治療する必要があります。
痛みを我慢して無理やりしゃがむ練習は必要ありませんが、ほぼ痛みなく訓練する方法があります。

それは壁スクワットです。
壁に持たれて行うので膝にかかる負担も減り、壁がガイドにもなるので身体もコントロールしやすいです。

方法は

  1. 三角コーナーに立って、膝の外側と足の甲の外側を壁につます
  2. そのまま四股を踏むように軽くしゃがんでいきます
  3. しゃがむ際に膝の外側が壁から離れないように気をつけます
  4. 5回から10回程度繰り返します

あくまで痛みにでない範囲ですので、ほんの少ししかしゃがまない場合もありますが、少しずつ行うようにしてください。

当院でできること

姿勢もしゃがみ方も本人もお母さんも気づいていないことが多いです。
当院では姿勢や身体の癖を徹底的に調べてから治療に当たります。

これまでご説明したとおり膝の痛みは膝だけに原因がないことが多いので、体全体の調整と膝自体の治療と並行して行っていきます。
場合によっては先程説した壁スクワットなど運動だけで症状が改善することも珍しくありません。

お子さんの長引く膝の痛みでお悩みのお母さんは、当院にご相談ください。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】

 

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