首のヘルニアで手術をするほどではないと言われている方に知ってほしいこと。

こんにちは。新潟市秋葉区のさかつめ整骨院 鍼灸院の坂爪 慶です。
首の痛み、しびれで悩まれている方はこんな感じで目がさめることはないですか?

朝起きると首周りが鉄板が入った様に固まり首が動かない。

眠い目をこすって洗面所に行き、顔を洗おうとして水道の蛇口をひねろうとすると、右手がしびれて力も入りにくて変な感じがする。

「最近調子悪いな。」

と、がっかりしつつ朝食を済ませ、車で出勤する際、ふと右サイドミラーを見ると「ズキッ!」と首の痛みとともに腕にしびれが走る。
ヘルニアになってから首を動かすのが怖いので、車の運転も苦手になった感じがする。

現場につくと、今日は天井の工事。
ずっと天井を見上げて仕事していると、首の痛み以上に腕のしびれが強くなり何度もドライバーを落としてしまう。
仕事もはかどらないのに痛みとしびれでぐったりしてしまい、休憩時間は昼食も食べずに横になる日々。

ヘルニアになって数年、手術はまだ早いと言われここまで来た。
あまりに痛くてしびれるので病院に再検査に行ったけど、言われるのはいつも同じ「手術するほどじゃないですね!」

大量の痛み止めとシップを渡され、飲んだり、貼ったりすると、その場は良いように感じるけどなんだかな~。
結局、この痛みと、しびれはなんとかならないんかな?

このブログをご覧の方はこんな経験がおありだと思います。
首のヘルニアが見つかった経緯は色々だと思いますが、例えば、

  • ひどい肩こりで病院に行ったら、少し首のヘルニアが飛び出していると言われた
  • 手がしびれてきたので検査を受けたら首のヘルニアと診断された
  • 寝違えと思って病院に行ってレントゲンを撮って首のヘルニアが見つかった

そしてお医者さんからこういわれる

医師:
「〇〇さん、首のヘルニアが認められます、首に負担のかけることは控え安静にしていてください。あまりに我慢できなくなったら手術をしましょう」

患者さんの心の声:
「ガーン!まじかよ、上を向くことが多い仕事なのにそんなんできないわ」

こんな感じだったんじゃないでしょうか?

それからは首に爆弾を抱えている様に思ってしまい無意識に首をかばうようになり、さらに、季節の変わり目や仕事が忙しくなると、調子が悪くなったりしてだましだまし首の痛みやしびれと付き合ってきたかと思います。

これからもその痛み、しびれと付き合いながらいずれ手術するまで待つしかない状態は辛いですよね。

首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)とは?

では実際、首のヘルニアとは何なのでしょうか?

まずヘルニアの意味から。

【ヘルニア】本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態を指す。

という意味どおり、椎間板という首の骨の間のクッション剤から中身が飛び出した事を指しています。
イメージ的にはグミでくるまれたゼリーのグミの部分が裂けて飛び出した状態ですね。
そのゼリーが神経に触れてしびれや痛みが起きる事が、首のヘルニアからくる神経痛です。

かなりざっくりですがイメージできるでしょうか?

図にするとこんな感じですね。(手書きです(泣))

横から見ると…

▽模型

▽イラスト

模型の赤矢印部分に見える透明なものが椎間板です。
イラストで見たほうがわかりやすいのでこちらで説明します。

四角い腰骨に挟まれた椎間板が飛び出して、神経に当たっているのがわかりますでしょうか?

▽模型(椎間板が大きくてわかりやすいので腰をのせています)

▽イラスト

模型が前から見た状態としたら、イラストは後ろから見た状態です。

こんな感じにゼリーが飛び出します。
そしてゼリーが神経に当たります。
で、痛みやしびれが起こります。

というのが整形外科の教科書的な説明なんです。
病院でもざっくりこんな感じで説明されませんでしたか?

多分されたでしょう?

いや、されていない!

なら話は早いです、全て忘れてください。
忘れていい理由があるのです。

ヘルニアって誰でもあるんですよ?

レントゲンやMRIで検査をしてヘルニアが見つかったとしても、それほど心配はいりません。
ヘルニアがすべての痛みやしびれの原因ではない可能性が指摘されているんです。

(参考文献)

The diagnostic accuracy of magnetic resonance imaging, work perception, and psychosocial factors in identifying symptomatic disc herniations.

この論文では「腰痛のない健常者において、76%に椎間板ヘルニアが見つかったこと、85%に椎間板の変性(ヘルニアまでいかない変化)が見つかった」ことが書かれています。

この内容は腰のヘルニアに関するものですが、構造上同じ組織である首のヘルニアにも当てはまるものです。
つまりヘルニアが原因で痛み、しびれが出るとは言えないと考えます。

ではなぜ痛みやしびれが出るのでしょうか?

今、痛みやしびれに関しての原因として新たな概念が普及しつつあります。

それはMPS(筋筋膜性疼痛症候群)です。

身体の痛み、しびれは体全体を覆う筋筋膜に原因があるとする考えです。
筋筋膜は全身を覆うスーツのような構造になっており、いわゆる猫背や姿勢の悪さは特定の箇所へ負担をかけその影響は全身に広がります。

つまり痛み、しびれは姿勢の悪化によって現れるMPSの症状であり、その状態が持続したためヘルニアになるほど負担がかかってしまっているといえます。

要するに…

姿勢の悪化 → 筋筋膜の緊張 → MPS発症 → 筋筋膜の緊張状態が続く → 椎間板にも負担 → ヘルニアがぶちゅと飛び出す → 病院で検査する → ヘルニア見つかる

こんな感じです。
ヘルニアって一番最後なんですよね。

だったら、最初の姿勢を改善すれば、結果身体全体、更には首にかかる負担も減るはずです。

ではどんな姿勢がいいのでしょうか?
次に良い姿勢、悪い姿勢を説明しますね。

良い姿勢、悪い姿勢

良い姿勢と悪い姿勢、どこに違いがあるかと言うと、骨盤つまり土台です。
立っていると意識しにくいですが、座ると比較的わかりやすいです。

「立ち仕事で座ることは殆ど無い」

確かにそうなのですが、座っている時に悪い姿勢で、立つと良い姿勢の人はいません。
座り姿勢を改善すれば立ち姿勢も良くなっていきます。

上が良い座り方、下が悪い座り方ですが、座る際に一番最初に座面にふれる骨盤の位置によって姿勢は決定されるといっていいでしょう。

横から見た骨盤の写真を見てください。

上は骨盤が立って左右の坐骨2点で支えた状態(お尻の下にある出っ張った骨が坐骨で、赤丸がついてます)
下が骨盤が寝て左右の坐骨だけでなく尾骨も含めた3点で支えた状態(同じく赤丸がついてます)

一見3点の方が安定しているようにみえますが、3点座りは姿勢を崩す原因になってしまいます。

人間は一度姿勢が崩れだすと坂道を転げるように悪化していきます。
3点座りで身体を丸めて座り続ける習慣は姿勢の崩れを招き、肩こり、首痛、最終的にはヘルニアになる可能性があるのです。

つまり今現在ヘルニアと言われて、痛み、しびれにお困りの方は座る時は2点座りを試してみてください。
現在の悪い姿勢では首に負担がかかってしまいそのまま上を見上げると痛み、しびれが出ると思います。

しかし、2点座りで上を見上げると少し楽に動かせるかもしれませんよ。

最後に

以上、ヘルニアと言われて手術しかないと言われている方に姿勢、座り方の改善をする事でお困りの痛み、しびれの改善が図れる座り方をお伝えしました。

当然、長い間悪い姿勢がくせ付いている場合はなかなか難しいかもしれません。
姿勢を良くしたくても痛くてできない方などは治療を並行して受ける必要も出てきます。

さらに、良く分からない、かえってしんどい、とお感じの方はお近くの治療院にてアドバイスをもらうのもいいかもしれませんね。
当院でもご相談はお受けしておりますので、お困りの方はご連絡くださいね。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】

 

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