こんにちは。さかつめ整骨院 鍼灸院院長の坂爪です。
頭痛でお悩みの方は結構多いですよね。
特に今はパソコンの画面もスマホの画面も液晶画面です。
液晶画面専門のメガネなんかが売られるぐらいですから、目にかかる負担も大きいはずです。
皆様もこんな事はありませんか?
デスクワークでパソコンと一日中にらめっこ。
午前中はいいけれど、お昼を過ぎたぐらいから頭痛が出始め、午後は頭がガンガンして仕事が手に付かない。
予定した仕事が終わらないけど、残業できないので自宅に持ち帰り仕事。
痛み止めを飲みながら痛みを我慢して最後まで終わらせ、ベットに入ってもまだ頭が痛い。
痛みが長引く、強くなると
「脳梗塞、くも膜下出血かも知れない!」
と脳外科を受診するも、問診の段階で先生に軽くあしらわれ
「大丈夫そうですが、心配ならMRI撮りますか?」
と言われMRI検査をするも、先生の言うとおり特に異常なし。
痛み止めを改めてもらって帰路につく。
頭の中の問題でなかったと安心しても、頭痛は変わらず、頭はガンガンして痛い。
「痛み止めばかり飲んでてもなあ」
「根本的に良くなる方法はないのかな」
とため息がでている方に知ってほしい事があります。
目次
頭痛は姿勢で改善します
緊張性頭痛に関しては、首周囲の筋肉の緊張が頭痛の原因といわれています。
ストレスや肩コリから筋肉が緊張して頭痛が起きると説明されていることが多いですね。
「それじゃコリをほぐしたら頭痛も取れるんですね?」
確かに短期的には間違いなく改善しますが、繰り返し頭痛になる方が後をたたないのはなぜでしょうか?
私はデスクワーカーの頭痛に関して、姿勢の影響が大きと考えます。
頭は体重の10%程度と言われており、体重60kgの人で約6kgになります。
結構重いですね。
「それじゃ頭が重いから頭痛になるんですね?」
と考えがちですが重さはあまり関係ありません。
頭の位置が関係しているのです。
つまり座り姿勢の問題です。
首周囲の筋肉が硬くなってしまうような座り方に問題があるのです。
下の方は一般的な姿勢の悪い方の写真です。
(患者様の許可を得て掲載しています、以前の記事にも使わせてもらいました○○様ありがとうございます。)
天井を見上げてもらいましたが、全く上がっていません。
首の周りの筋肉、特に後頭部に変な力が入っているのが見て取れるかと思います。
”姿勢の悪さから首の動きが悪くなり、筋肉が緊張することで硬さが生じ、結果、首周囲の筋肉の緊張により頭痛が発生する”と理解してみてください。
少しわかりにくいので、一つ実験してみましょう。
姿勢の良し悪しによって関節の動きが変わることに気づけるはずです。
例えば、両手を上げてバンザイをしてみてください。
次に意識的に猫背にした状態で上げてみましょう。
明らかに猫背の方が上げにくいと感じたはずです。
このように体の中心から離れた全ての関節は、姿勢によって動きに制限をうけるのです。
姿勢によって窮屈な状態にた関節を無理に動かそうとすれば、スムーズに動かすより大きな力が必要です。
更に狭い範囲で筋肉を動かすことは筋肉を疲労させてしまうことになります。
この筋肉が大きな力を発揮して、疲労してしまうことが頭痛の原因となります。
つまり姿勢を改善して、首の周りの筋肉がスムーズに動くことができる環境を整えれば、頭痛も発生しなくなるということです。
痛みが出ている筋肉だけを治療するだけでなく、姿勢の改善が必要なのがおわかりいただけたでしょうか。
参考までに施術後
施術によって姿勢の変化が生じると、このぐらい動く範囲が変わります。
つまり普段の仕事中の座り姿勢の改善で、首周囲の筋肉の負担が減少して結果頭痛も改善します。
姿勢が崩れるメカニズム
そこでお伝えしたいのが、姿勢の崩れるメカニズムを知っていただき、普段どこを意識すればより良く座れるかを知っていただきたいのです。
では姿勢の崩れるメカニズムを見ていきましょう。
姿勢が崩れる3ヶ所
下の図はいわゆる良い姿勢で座っている女性です。
背筋が伸びていかにも「良い姿勢だ」と思われるでしょう。
もう一つはいわゆる猫背で座っている女性ですね。
見た目は一目瞭然違うのですが、大きな違いは
- 骨盤が後ろに寝ている
- 背中が丸まっている
- 顎を突き出している
この3点です。
この3つ位置の乱れが姿勢を悪くしている原因です。
「ではこの3つを気をつければ姿勢は良くなるんですか?」
確かにそう思いたいですが、そうは簡単にいかないのです。
この崩れ方には順番があって下の図のような順序で、姿勢が崩れていきます。
①の骨盤から②の背中、③の首と変化していきます。
逆に言うと顎だけ突き出して、他の場所は良い姿勢とかはありえないわけです。
良い姿勢にするために顎を引くことは良いのですが、骨盤、背中が崩れている人は窮屈で顎を引くことが困難です。
また骨盤、背中も姿勢の悪い方はその自覚があっても、どうしたらよいかわからない事が多いでしょう。
このように骨盤が寝てしまう人は足の向きに特徴があります。
人間は必ず足を地面について生活していますので、足元の崩れが膝、股関節、さらに骨盤にまで影響してしまいます。
見てわかる姿勢の悪さを引き起こす、または持続させているのは足の向きにあったのです。
それではその特徴がすぐわかる方法をお伝えします。
- まず足を組んでみてどちらが組みやすいか確認します
- 例えが右足が上に組むほうがしやすいと感じた場合
- 右足は内捻り、左足は外捻りになっていいます
- 骨盤は外捻り側に傾きやすいので、この場合は左方向に骨盤が傾きやすいといえます
座っている時はこのような崩れ方をしてしまうのです。
足の向きに意識を持って姿勢ケア
つまり座っているときに足の向きを気をつけるだけで、姿勢全体を気をつけることができます。
デスクワークで長い時間座りっぱなしの方は、その座っている時間は減らすことができませんので、いかに良い座り方で時間を過ごせるかが肝になります。
この方法は非常に簡単ですぐ意識できるので、仕事中には最適です。
中には股関節、骨盤周囲の緊張が強すぎて動かないという方もおられます。
その場合は全身の緊張を低下させる施術等をお受けになってから、普段の姿勢、足の向きに意識を持っていくほうが意識しやすいでしょう。
まとめ
姿勢と頭痛の関係性をお話しました。
簡単なチェック法と改善方法も是非参考にしてみてください。
頭痛だけでなく、他の部位の痛みも根本的には姿勢に結びつく事が多いです。
あなたの姿勢のクセをうまく改善して、頭痛なく生活を行えるといいですね。
長い間頭痛にお困りの方は、なかなかうまくいかないかもしれません、
また姿勢の崩れは自覚していない方も多いですので、「自分じゃわからない」と感じる方は、当院までお気軽にお電話ください。
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【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】
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