目次
はじめに
日が短くなり、家で過ごす時間が長くなる秋の夜長です。
新潟市秋葉区 さかつめ整骨院鍼灸院の坂爪 慶です。
「肩がパンパンに張って辛い」
「首から肩にかけて重い感じがする」
「肩がこりすぎて頭で痛い」
そんな症状でお悩みではありませんか?
涼しくなったこの季節、実は肩こりの症状を訴える患者様が非常に多くなります。
気温の変化、在宅時間の増加、そして何より睡眠の質の低下が重なって、慢性的な肩こりに悩まされる方が急増するのです。
肩こりは単なる疲労ではありません。
放置すると頭痛や眼精疲労、さらには自律神経の乱れまで引き起こす可能性があります。
特に夜になっても肩の緊張が取れないと、なかなか寝付けない、夜中に目が覚める、朝起きても疲れが取れないといった睡眠障害につながることも珍しくありません。
しかし、その一方で適切なケアを行えば、肩こりは改善できる症状でもあります。
秋の夜長だからこそ、ゆっくりとした時間を使って自分の体と向き合い、肩こりを根本から解消していきませんか?
今回は、忙しい日常の中でも無理なく続けられる、夜のリラックスタイムを活用した肩こり解消法について、詳しくお話しさせていただきます。
秋に肩こりが気になってくる理由とその背景
秋になると肩こりが増える背景には、この季節特有の複数の要因が複雑に絡み合っています。
最も大きな影響を与えるのが、気温と湿度の急激な変化です。
まず、寒暖差による筋肉の緊張が挙げられます。
秋は一日の中で10℃近く気温が変化することも珍しくありません。
この急激な温度変化は一種のストレスとなり、体は体温を維持しようと筋肉を収縮させます。
特に首や肩周りの筋肉は無意識のうちに緊張状態が続き、血流が悪化して疲労物質である乳酸が蓄積されます。
これが肩こりの直接的な原因となります。
次に、湿度の低下も見逃せません。
秋は空気が乾燥し、体内の水分量が減少しやすくなります。
筋肉の約75%は水分でできているため、水分不足は筋肉の柔軟性を著しく低下させます。
硬くなった筋肉は血管や神経を圧迫し、痛みやこりの症状を引き起こします。
さらに、自律神経の乱れも重要な要因です。
季節の変わり目は、暑さで疲弊した夏の体が気温や気圧の変化に適応しようとするため、自律神経が過剰に働きます。
交感神経が優位な状態が続くと、筋肉の緊張が持続し、肩こりが慢性化しやすくなります。
この状態は「秋バテ」とも呼ばれ、頭痛、倦怠感、睡眠障害を伴うことも多くあります。
加えて、生活習慣の変化も影響します。
涼しくなって外出が億劫になり、家にいる時間が長くなると、デスクワークやスマートフォンの使用時間が増加します。
前かがみの姿勢が長時間続くことで、僧帽筋や胸鎖乳突筋といった肩こりの主要な原因となる筋肉に過度な負担がかかります。
肩回りの可動域を広げる夜のストレッチ法


夜の時間を活用した肩こり解消ストレッチは、一日の疲れをリセットし、翌日の体調を整える重要な役割を果たします。
効果的なストレッチを行うためには、適切なタイミングと正しい方法を理解することが必要です。
ストレッチを始める最適なタイミングは、入浴後30分から1時間後です。
この時間帯は体温が程よく温まっており、筋肉の柔軟性が高まっています。
また、副交感神経が優位になり始める時間でもあるため、リラックス効果も期待できます。
まず基本となる首のストレッチから始めましょう。
椅子に座った状態で、右手を後ろに回し、頭を左側にゆっくりと倒します。
左手を軽く頭に添えて、首の右側面が伸びるのを感じながら30秒間キープします。
このとき、息は止めずに深くゆっくりと呼吸を続けることが重要です。
左右を交互に行い、各2セット実施します。
次に肩甲骨周りの可動性を高めるストレッチです。
両手を背中で組み、胸を張りながら組んだ手を上に引き上げます。
肩甲骨が内側に寄るのを意識し、胸の前面が伸びるのを感じましょう。
20秒間キープし、3セット行います。
このストレッチは、デスクワークで丸まりがちな肩を後ろに開き、正しい姿勢を取り戻すのに効果的です。
上腕と肩関節のストレッチも重要です。
右腕を左肩の前で水平に伸ばし、左手で右腕を胸に引き寄せます。
右肩の後面が伸びるのを感じながら20秒キープし、左右交互に2セットずつ行います。
最後に、僧帽筋全体をほぐすストレッチです。
両手を頭の後ろで組み、肘を前に向けながら頭を下に向けます。
首の後ろから肩にかけて全体が伸びるのを感じながら30秒間キープします。
このストレッチは肩こりの中心となる僧帽筋を効率的にほぐし、血流を改善する効果があります。
睡眠の質を高めるリラックスルーティン
良質な睡眠を得るためには、単にストレッチを行うだけでなく、心身をリラックス状態に導く総合的なルーティンを確立することが重要です。
肩こりと睡眠の質は密接に関係しており、適切なルーティンにより両方の改善が期待できます。
まず、就寝2時間前からの環境作りが基本となります。
照明を段階的に暗くし、スマートフォンやテレビなどのブルーライトを発する機器の使用を控えます。
代わりに間接照明や暖色系の明かりを使用することで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促進できます。
室温は18〜22度、湿度は50〜60%に保つことで、体温調節がスムーズに行われ、深い眠りにつきやすくなります。
入浴は就寝1〜2時間前に済ませ、湯船にゆっくりと浸かることが重要です。
38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分間浸かることで、体の深部体温が適度に上昇し、入浴後の体温低下により自然な眠気が誘発されます。
入浴中に首の後ろを温めることで、血管が集中している部位の血流が改善され、肩こりの緩和にも効果的です。
ストレッチ後のリラクゼーション法も効果的です。
ベッドに横になった状態で、体の各部位を順番に意識的に力を入れて緩める「筋弛緩法」を行います。
足先から頭まで、各部位を5秒間緊張させた後、10秒間完全に力を抜きます。
この方法により、体全体の緊張が取れ、深いリラックス状態を得ることができます。
呼吸法の活用も重要な要素です。
「4-7-8呼吸法」は特に効果的で、4秒間で鼻から息を吸い、7秒間息を止め、8秒間かけて口から息を吐き出します。
この呼吸パターンを4回繰り返すことで、副交感神経が優位になり、自然な眠気を促すことができます。
アロマテラピーを取り入れることも有効です。
ラベンダーやカモミール、ベルガモットなどのリラックス効果の高い精油を、ディフューザーで香らせたり、枕に1〜2滴垂らしたりすることで、嗅覚を通じて脳をリラックス状態に導きます。
ただし、香りが強すぎると逆効果になるため、ほのかに香る程度に調整することが大切です。
まとめ

秋の夜長を活用したリラックスストレッチと睡眠ルーティンの確立は、慢性的な肩こりの解消と睡眠の質向上に大きな効果をもたらします。
季節特有の寒暖差や自律神経の乱れによる肩こりも、正しい知識と継続的なケアにより改善が可能です。
今回ご紹介した夜のストレッチ法とリラックスルーティンは、特別な道具も必要なく、自宅で手軽に実践できるものばかりです。
重要なのは完璧を求めず、毎日少しずつでも継続することです。
筋肉の質が変化するには約3ヶ月かかるとされていますが、多くの方が1〜2週間で肩の軽さや睡眠の改善を実感されています。
ただし、適切なセルフケアを継続しても症状が改善しない場合や、頭痛や手のしびれを伴う場合、痛みで夜眠れない状態が続く場合は、単なる肩こりではない可能性があります。
頚椎椎間板ヘルニアや胸郭出口症候群、さらには心疾患が隠れている場合もあるため、自己判断は危険です。
当院では、肩こりの根本原因を詳しく調べ、患者様一人ひとりの生活習慣や体の状態に応じた個別の治療プランを提供しております。
姿勢分析から筋肉の状態評価、、総合的な検査により的確な施術を行います。
症状が長引いている方、セルフケアでは改善が見られない方は、症状が慢性化する前にお早めにご相談ください。
健やかな秋の夜長を過ごし、質の高い睡眠で心身の健康を取り戻すお手伝いをいたします。
【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶 監修】
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