梅雨の湿気が腰痛を悪化させる?そのメカニズムと対策

はじめに

 

新潟市秋葉区美善 さかつめ整骨院鍼灸院の坂爪です。

 

「梅雨の時期になると腰が重だるく感じる…」

「雨が続くと腰痛が悪化する…」

 

このような声を当院でもよく耳にします。

梅雨は、低気圧・高湿度といった気象条件が重なりやすい季節。

これが 自律神経の働き に影響を与え、腰痛の悪化につながるケースが少なくありません。

 

本ブログでは、梅雨時期に腰痛が悪化する メカニズム と日常生活で取り入れやすい 対策法 について解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

自律神経の乱れが腰痛を引き起こす理由

 

 

◆ 基本的な気象条件の影響

 

梅雨の時期は、気圧が低く湿度が高い状態が続きます。

低気圧 になると体は「休息モード」になりやすく、副交感神経 が優位になりやす傾向があります。

しかし、気圧や湿度の急激な変化 は身体にとってストレスとなり、逆に 交感神経 が優位になるケースもあります。

 

つまり梅雨時の気象条件は、自律神経にとって 不安定な状態 を作り出しやすく、この影響が腰痛の悪化に直結します。

 

 

◆ パターン1:副交感神経優位の場合

 

低気圧が続くと副交感神経が優位になり、身体はリラックス状態に傾きます。

その結果として以下の現象が起こりやすくなります。


 

筋肉のサポート機能が低下

・腰を支える筋肉の緊張が低下する
・背骨の安定性が低下し、姿勢が悪くなる

血のめぐりのパターンが変化

・内臓にいく血流が優先されるため、腰の筋肉の血流が低下
・疲労がたまりやすく、修復が遅れる

水分代謝の悪化

・湿度の影響で体内に水分がたまりやすくなる
・筋膜や組織がむくみやすくなり柔軟性が低下
・動作時の違和感や痛みが増す

 


◆ パターン2:交感神経優位の場合

一方、気圧や湿度の変化をストレスと感じ、交感神経が優位になる場合もあります。

このときは以下の現象が起こりやすくなります。


筋肉の持続的な緊張

・腰の筋肉が硬直
・関節の動きが制限され、動くたびに負荷が増す

血管収縮による血流低下

・酸素・栄養が不足し、老廃物が蓄積
・痛みの感受性が高まる

炎症反応の増加

・ストレスホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌
・発痛物質が増加し、神経の感受性が上がる


 

気象の変動が影響する自律神経の不安定さ

 

 

梅雨時は、雨の日は気温が低め、晴れると真夏日になるなど、気温差 が非常に大きくなります。

こうした急激な変化が自律神経のスムーズな切り替えを妨げます。

結果、副交感神経と交感神経が同時に中途半端に活性化される 不安定な状態を招きます。

 


● 筋肉の協調性が失われる

  • 一部の筋肉は緊張、他は弛緩というアンバランスな状態に
  • 腰椎の安定性が低下し、腰痛が悪化

● 血流が不安定

  • 血管の収縮と拡張が不規則になり、酸素・栄養供給が乱れる
  • 筋肉・組織の代謝バランスが崩れ、痛みが増強

◆ 湿度との相乗効果

湿度の高さも見逃せない要素です。

1963年の研究では、気圧と湿度が単独では痛みに大きな影響はないものの、両方が組み合わさると痛みが増強する ことが明らかになっています。

Hollander, J.L. et al. (1963). “The effect of simultaneous variations of humidity and barometric pressure on arthritis.” Bulletin of the American Meteorological Society, 44(8), 489-494.

高湿度下ではこんな影響があります

  • 発汗がうまくできず、自律神経にさらに負担
  • 関節包や筋膜の粘弾性が変化し、動作時の違和感が増す
  • 炎症が活性化し、痛みの感受性が高まる


梅雨の腰痛を防ぐ実践的対策

 

環境を整える

室内の湿度管理は、腰痛対策にとても重要です。

梅雨時期は湿度が高まりやすく、身体の循環や関節の状態に影響を与えます。

室内湿度は50〜60%を目安に保つと快適に過ごせます。

湿度が高すぎる場合は除湿機やエアコンの除湿機能を積極的に活用しましょう。

また、湿度だけでなく空気の質も大切です。

湿気がこもるとカビやダニが増え、アレルギーや体調不良を引き起こす原因になります。

こまめに換気を行い、空気を入れ替えることで、より健康的な環境を保ちましょう。


身体をケアする

梅雨時期は活動量が減りがちで、筋肉がこわばりやすくなります。

まずは軽いストレッチを習慣にして、筋肉の柔軟性を維持しましょう。

特に腰まわりや太もものストレッチがおすすめです。

さらに、入浴でしっかりと温まることで血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。

シャワーだけで済ませず、湯船に浸かることがポイントです。

日常生活では正しい姿勢を意識し、腰への負担を軽減することも重要です。

座り方や立ち方を見直し、姿勢を整える習慣を身につけましょう。


生活習慣を見直す

湿度の高い季節は体内の水分バランスが乱れやすくなります。

こまめな水分補給を心がけ、体内の巡りを良くすることが大切です。

水や白湯を意識的に摂るとよいでしょう。

また、十分な睡眠を確保することで、自律神経のバランスが整い、体全体の調子が整います。

寝室環境にも気を配り、湿度や室温を快適に保って質の高い睡眠を目指しましょう。

生活習慣を整えることで、腰痛の悪化を防ぎ、健康的に梅雨の時期を乗り切ることができます。

 

まとめ

梅雨の腰痛は気象ストレスによる生理現象です。

「年齢のせい」と片付けず、身体からの大切なメッセージとして受け止めることが重要です。

痛みは身体の防御反応であり、適切な対処で改善できます。

無理をせず、ご自身の身体と向き合いながら過ごしましょう。

「腰の調子が気になる」と感じたら、当院へご相談ください。

一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療を提供させていただいています。

6月は雨が多く体調を崩しやすい時期です。

腰痛、体調不良に悩まされることなく楽しい時間を過ごしたいものですね。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶 監修】

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