夏になると肩こりが悪化するのはなぜ?原因は夏バテと冷房にありました

夏になると肩こりが悪化するのはなぜ?

この記事の要約

夏になると肩こりが悪化する理由について解説しています。
結論は、夏バテで働きづめになった自律神経への負荷に、汗による水分不足・冷房の効きすぎた職場・睡眠不足が重なって、肩こりを感じやすくなるためです。
今日からできる対策もあわせて紹介します。

結論

夏の肩こり悪化の正体は、肩そのものだけの問題ではありません。

夏バテ、つまり体温を一定に保つために働きづめになった自律神経への負荷に、汗による水分不足・冷房の効いた職場・睡眠不足が重なった結果なのです。
だからこそ、肩を揉むだけでなく「夏の過ごし方」を整えることが改善への近道になります。


この文章を書いた人

坂爪慶 院長

さかつめ整骨院鍼灸院 院長
坂爪 慶

取得資格

  • 柔道整復師
  • 鍼灸師

新潟市秋葉区生まれ(旧新津市)
開院60年を超えた整骨院の2代目です。


夏の身体は、自律神経がフル稼働しているのです

夏の暑さの中で汗をかいて体温調節をしている身体のイラスト

「暑い夏は、体ものんびりしている」と思われるかもしれません。
実は、その逆なのです。

暑くなると、私たちの体は皮膚の血管を広げ、汗をかいて、体の中の熱を外へ逃がそうとします。
その一方で、血圧や血液の巡りを保つための調整も同時に続けています。

この体温調節の司令塔になっているのが、自律神経です。
専門的には、脳の視床下部というところを中心に、体温を一定に保つ仕組みが休みなく働いています。

つまり夏は、じっとしているだけでも自律神経の仕事量がとても多い季節なのです。
当院でも、毎年この時期になると、夏バテとともに肩こりが悪化する方が多くいらっしゃいます。

なぜ夏バテで肩こりが悪化するのでしょうか?

夏バテで疲れて肩に手を当てている女性のイラスト

大量に汗をかくと、体から水分と塩分が失われます。
すると、体の中を巡る血液の量が減り、心臓や血管はそれを補うためにさらに頑張らなければなりません。

暑さそのものの負担に、水分不足の負担が上乗せされるイメージです。

この状態が続くと、体の疲れが抜けにくくなります。
疲れがたまると、活動量や筋肉の働き、姿勢の保ち方にも変化が出てきます。

その結果、首や肩まわりの負担が増えて、肩こりとして感じられやすくなるのです。

「肩こり=自律神経の乱れ」と一言で片づけるよりも、体温調節・血液の巡り・水分不足・睡眠・筋肉の働きが重なった結果と捉える方が正確だと考えています。

冷房の効いたオフィスが、肩こりに追い打ちをかけます

冷房の風が当たるオフィスで体を縮こめてパソコン作業をする女性のイラスト

ここが、デスクワークの方にとって特に重要なポイントです。

外は35℃前後の猛暑。
汗をかきながら職場に着くと、室内は22〜25℃の冷房。
そしてまた外へ。

このような急激な温度変化を、1日に何度も繰り返していないでしょうか。

毎年この時期になると、「外は暑いのに、職場や店の中はクーラーがガンガンで寒くてつらい」という方が多くいらっしゃいます。

寒い室内では、無意識に体を縮こめるような姿勢になります。
冷風を避けようとして、同じ姿勢のままパソコン作業を続けることも増えます。
体を動かす量も自然と減ってしまいます。

「冷えで肩の筋肉が直接固まる」というだけではなく、こうした姿勢や行動の変化が積み重なることが、肩こり悪化につながっていくのです。

夏の睡眠不足も、肩こりを感じやすくします

暑い夜に寝つけずベッドで目を開けている女性のイラスト

もう一つ見逃せないのが、睡眠です。

夜になっても気温が下がらないと、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりしやすくなります。
睡眠が足りないと、日中の疲労の回復が追いつきません。

疲労がたまった状態では、普段なら気にならない首や肩の張りを、「こり」や「痛み」として感じやすくなるのです。

「夏になると肩がものすごく凝る」という方は、肩だけでなく、眠れているかどうかも振り返ってみてください。

今日からできる夏バテ肩こり対策

水分補給や羽織りもの、休憩時のストレッチなど夏の肩こり対策のイラスト

難しいことは必要ありません。
まずは次の4つから始めることをおすすめしています。

  1. こまめに水分をとる(たくさん汗をかいた日は塩分も一緒に)
  2. 職場に羽織りものやひざ掛けを用意し、冷風が直接当たらないよう工夫する
  3. エアコンを上手に使って、眠れる環境を優先する
  4. 1時間に1回は席を立ち、肩や体を軽く動かす

どれも小さなことですが、自律神経への負担を減らし、肩こりを感じにくい体に近づけていくことが期待できます。

当院でのアプローチ

施術者が患者さんの話を丁寧に聞き取っている問診のイラスト

当院では、「夏になると肩がものすごく凝るんです」という方に対して、肩だけを診ることはしません。

水分のとり方、汗のかき方、食欲、睡眠、冷房環境、活動量、長時間の同じ姿勢。
ここまでお聞きすると、肩こりの本当の背景が見えてくることが多いのです。

そして「自律神経が乱れていますね」という説明で終わらせることもしません。

夏は体温を一定に保つために、自律神経が普段以上に働きます。
そこへ水分不足、睡眠不足、冷房、活動量の低下などが重なることで、肩こりを感じやすくなることがあるのです。

その方の生活に合わせて原因を整理し、施術と生活のアドバイスの両面からサポートすることで、改善が期待できます。

まとめ:夏の肩こりは「夏の過ごし方」から変えていきましょう

夏になると肩こりが悪化するのは、夏バテで働きづめの自律神経への負荷に、水分不足・冷房・睡眠不足が重なるためです。

肩を揉んでも楽にならない夏の肩こりは、体からのサインかもしれません。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
当院は諦めない患者さんを全力でサポートします。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】


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