
目次
この記事の要約
この記事では「尻もちをつかなくても背骨は折れるのか」について解説しています。
結論は「折れることがあります」です。
骨粗しょう症のある方は椅子に座っただけでも背骨がつぶれることがあり、ステロイドを長く使っている方は40代でも起こり得ます。
圧迫骨折を疑うサインと受診の目安をお伝えします。
結論
尻もちなどの強いきっかけがなくても、背骨が折れる(つぶれる)ことはあります。
これが背骨の圧迫骨折です。
骨粗しょう症で骨がもろくなっている方は、椅子に座っただけ・洋式トイレに腰かけた瞬間といった軽いきっかけでも起こります。
「転んでいないから骨折ではない」という思い込みが、発見を遅らせる一番の落とし穴なのです。
この文章を書いた人

さかつめ整骨院鍼灸院 院長
坂爪 慶
取得資格
- 柔道整復師
- 鍼灸師
新潟市秋葉区生まれ(旧新津市)
開院60年を超えた整骨院の2代目です。
なぜ尻もちをつかなくても折れるのか

背骨の圧迫骨折と聞くと、転んで尻もちをついたときに起きるものというイメージがあると思います。
確かにそのケースも多いのですが、骨粗しょう症で骨がもろくなっている方は、日常の何気ない動作でも背骨がつぶれることがあるのです。
私が実際に診てきた中には、洋式トイレに座った瞬間にグシャッといってしまった方や、椅子に座っただけで腰が痛くなり、調べたら圧迫骨折だった方がいらっしゃいました。
本人に「ケガをした」という自覚がないまま骨折していることもあり、「いつのまにか骨折」という言葉で呼ばれることもあります。
思い当たるきっかけがないのに急に腰や背中が痛くなった。
そして骨粗しょう症と言われたことがある。
この組み合わせのときは、圧迫骨折の可能性を考える必要があります。
ステロイドを長く使っている方は、若くても要注意です

圧迫骨折は高齢の方だけのものではありません。
私が整形外科に勤務していたとき、40代の男性が、ケガのきっかけなく急な腰痛で来院されました。
40代の男性で外傷がなければ、普通は圧迫骨折を想像しません。
しかしこの方は重度のアトピー性皮膚炎で、飲み薬と強力な塗り薬のステロイドを20年以上使い続けていました。
レントゲンを撮ると、胸と腰の境目あたりの背骨が折れていたのです。
ステロイドを長く使うと、骨がもろくなる副作用(ステロイド性骨粗しょう症)が起こることがあります。
目安として、プレドニゾロンというステロイドを1日5mg以上、3ヶ月以上続けている方はリスクが高くなると言われています。
アトピーに限らず、膠原病(こうげんびょう)やリウマチなどでステロイドを内服している方は、年齢が若くても「軽いきっかけの骨折」が起こり得ることを知っておいてください。
圧迫骨折を疑うサイン

圧迫骨折の痛みには特徴があります。
- 寝返り・起き上がり・立ち上がりなど、体を動かすときに強く痛む
- 痛む場所が、胸と腰の境目あたり(ベルトよりも少し上)に多い
- 折れている背骨の場所を軽くたたくと、そこだけズキッと鋭く響く
特に3つ目が分かりやすいサインです。
強くたたく必要はまったくありません。
軽くトントンとたたくだけで、折れている場所に一致して鋭い痛みが出ます。
なお、圧迫骨折は命に関わることが少ない骨折ですが、放置してよいものではありません。
疑わしい場合は、数日以内に整形外科でレントゲンなどの検査を受けることをおすすめします。
当院でのアプローチ
当院では、急な腰痛で来院された方には、受傷のきっかけ・骨粗しょう症の有無・ステロイドなどのお薬の使用歴を必ず確認しています。
そして圧迫骨折が疑われる場合は、施術で様子を見るのではなく、整形外科での検査を先におすすめしています。
「転んでいないから大丈夫」と自己判断してしまうと、知らないうちに背骨がつぶれたまま過ごすことになりかねません。
検査で骨折がないと分かれば、そこから安心して施術に取り組んでいただけます。
まとめ
尻もちをつかなくても、背骨の圧迫骨折は起こります。
骨粗しょう症のある方は椅子に座っただけでも起こることがあり、ステロイドを長く使っている方は40代でも起こり得ます。
きっかけのない急な腰痛・動くときの強い痛み・軽くたたいたときの鋭い響きがあれば、数日以内に整形外科の受診をおすすめします。
危険な腰痛のサインは圧迫骨折のほかにもあります。
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アクセス
電話番号: 0250-23-2203
所在地: 〒956-0027 新潟市秋葉区美善1-5-35
アクセス: JR新津駅西口から徒歩5分、駐車場完備


