夜中に腰の痛みで目が覚めるのは危険?病院に行くべき夜間痛の特徴

夜中に腰の痛みで目が覚めるのは危険?病院に行くべき夜間痛の特徴

この記事の要約

この記事では「夜中に腰の痛みで目が覚めるのは危険なのか」について解説しています。
結論は「体勢を変えても楽にならない痛みが続く場合は、病院で調べてもらうべき」です。
寝ている姿勢や筋肉の緊張からくる夜の腰痛も多い一方で、じっとしていても続く痛みには腫瘍や感染症が隠れていることがあります。


結論

夜中に腰の痛みで目が覚めることが続く場合、そのすべてが危険というわけではありません。
ただし「どんな体勢をとっても楽にならない」「昼も夜も同じように痛みが続く」という夜間痛は、病院での検査をおすすめします。
このタイプの痛みには、腫瘍や感染症など、整骨院では施術できない病気が隠れていることがあるからです。


この文章を書いた人

坂爪慶 院長

さかつめ整骨院鍼灸院 院長
坂爪 慶

取得資格

  • 柔道整復師
  • 鍼灸師

新潟市秋葉区生まれ(旧新津市)
開院60年を超えた整骨院の2代目です。


なぜ夜間痛に注意が必要なのか

普通の腰痛は、動くと痛みが強くなり、休むと楽になります。
姿勢を変えれば楽になる向きがあったり、朝は痛くても動き出すと軽くなったりするのが一般的です。

ところが、腫瘍や感染症などが原因の腰痛は逆なのです。
動いても休んでも痛みのレベルが変わらず、夜も昼もじわっとした痛みが続きます。
だからこそ「安静にしていても痛い」「夜中に痛みで目が覚める」は、体からの重要なサインとして注意が必要なのです。

私が忘れられない患者さんの話

私は整形外科に約5年半勤務していた時期があります。
25年以上前のことですが、今でも鮮明に覚えている患者さんがいます。

60代の男性で、続く腰痛で来院されました。
最初のレントゲンでは、年齢相応の変化のほかに異常は見つかりませんでした。
そのため「よくある腰痛」として、リハビリでの治療が始まりました。

しかしこの方は「夜痛い。寝ていても起きていても痛い」とずっとおっしゃっていました。
楽になる姿勢がなく、痛み止めもほとんど効きません。
どの動きでも痛みが変わらず、じわっとした痛みがずっと続いている状態でした。
さらに、体重も少しずつ減っていました。

症状が改善しないまま3ヶ月後にもう一度レントゲンを撮ったところ、背骨に腫瘍が見つかりました。
がんの病歴がない方でも、最初に腰の痛みとしてがんが現れることがあるのです。
そして最初のレントゲンで異常がなくても、病気がないとは言い切れないということを、私はこの患者さんから学びました。

病院に行くべき夜間痛の特徴

セミナーや院内でもお伝えしている、注意すべき夜間痛の特徴をまとめます。

  • 夜中に痛みで目が覚めることが続いている
  • 寝ていても起きていても、痛みのレベルがほぼ変わらない
  • 体の向きや姿勢を変えても、楽になる姿勢がない
  • 痛み止めがほとんど効かない
  • 数週間たっても痛みが良くなっていかない

これらに加えて、ダイエットをしていないのに体重が減ってきている場合や、過去にがんの治療を受けたことがある場合は、より優先して受診をおすすめします。
一つ当てはまっただけで病気と決まるわけではありませんが、複数当てはまるほど、検査を受ける理由は強くなります。

心配のいらない「夜の腰痛」もあります

夜や朝方に腰が痛くなる方の多くは、ここまでお伝えしたような危険なタイプではありません。
寝返りのときにズキッと痛むけれど起きて動くと楽になる。
朝起きたときがつらいけれど、動いているうちに軽くなる。
このようなタイプは、筋肉や関節への負担・寝ている姿勢などが関係していることが多く、施術やセルフケアで改善が期待できるものなのです。

見分けるポイントは「痛みが変化するかどうか」です。
姿勢や動きで痛みが変わるなら、多くは心配のいらない腰痛です。
何をしても変わらない持続的な痛みこそ、注意すべきサインだと覚えてください。

当院でのアプローチ

当院では、初回の問診で夜間痛・安静時痛の有無を必ず確認しています。
そして今回お伝えしたような特徴に当てはまる場合は、施術を続けるのではなく、医療機関での検査を先におすすめしています。

「大丈夫だろう」と様子を見るよりも、検査を受けて何もない方がずっと安心なのです。
検査で問題がなければ、そこから安心して施術に取り組んでいただけます。

まとめ

夜中に腰の痛みで目が覚めても、姿勢や動きで痛みが変わるタイプであれば、多くは心配のいらない腰痛です。
一方で「どんな体勢でも楽にならない」「昼も夜も痛みが変わらない」「痛み止めが効かない」夜間痛は、腫瘍や感染症が隠れている可能性があるため、医療機関での検査をおすすめします。

危険な腰痛のサインは夜間痛のほかにもあります。
全体像はこちらの記事にまとめていますので、あわせてお読みください。
整骨院では施術できない腰痛がある?当院が病院をおすすめするとき

「自分の夜の腰痛はどちらのタイプだろう?」と迷ったときのご相談も歓迎です。
お気軽にお問い合わせください。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】


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