手の腱鞘炎になったときはどんな対応をしたらいいですか?

この記事の要約

手の腱鞘炎になったときの対応は、痛みの「きっかけ」によって変わります。
まず明らかな怪我や外傷がないかを確認し、ある場合は整形外科で画像検査を受けてください。
草刈りなど手首まわりを過剰に使った覚えがあり、左右差・腫れ・熱っぽさがあれば、アイシングと固定で炎症を抑えます。
怪我も過剰使用もないのに痛みが出ている場合は、全身の状態から手首に負担が集まっている可能性があり、身体全体を診る治療で早期改善が期待できます。

結論

手の腱鞘炎になったときの対応は、原因の見極めで3パターンに分かれます。

①まず、明らかな怪我や外傷がないかを確認する。怪我や外傷があれば、整形外科を受診して画像検査を受け、症状を確定する。

②怪我はないが、草刈りなど手首まわりを過剰に使った覚えがあり、左右差・腫れ・熱っぽさがあれば、アイシング・冷却・固定で炎症を抑える。

③明らかな理由がなく、怪我も過剰使用も心当たりがないのに痛みが出てきた場合は、全身の状態から手首に負担が集まっている可能性があるため、身体全体を診る治療(整体・鍼灸・手技)で早期の改善が期待できる。

「とりあえず整形外科」「とりあえず安静」と一律に対応するのではなく、ご自身の痛みがどのパターンに当てはまるのかを見極めることが、改善への一番の近道です。

この文章を書いた人

さかつめ整骨院鍼灸院 院長

坂爪 慶

取得資格

  • 柔道整復師
  • 鍼灸師

新潟市秋葉区生まれ(旧新津市)
開院60年を超えた整骨院の2代目です。

ステップ① まず、明らかな怪我や外傷がないかを確認する

手首を曲げると電気が走るような痛みが出たとき、最初にやっていただきたいのは「この痛みは、怪我なのかどうか」を確認することです。

例えば、転んで手をついた直後から痛い、何かに強くぶつけた、重い物を持ち上げた瞬間に「ピキッ」とした、というように、はっきりとした外傷のきっかけがある場合があります。
このような場合は、腱鞘炎ではなく骨折・脱臼・靭帯損傷の可能性が出てきます。

骨折や靭帯損傷は、見た目では判断できないことが多いのが厄介な点です。
「骨は折れていないと思う」と自己判断で湿布を貼って様子を見ていたら、実は骨にヒビが入っていて、後から変形して固まってしまった、というケースは決して珍しくありません。

ですから、怪我や外傷の心当たりがある場合は、迷わず整形外科を受診してください
レントゲンやMRIなどの画像検査は医療機関にしかできない仕事であり、ここで「骨や関節に異常があるかどうか」をはっきりさせる必要があります。

これが、最初に確認すべき一番大切なステップなのです。

ステップ② 手首まわりを過剰に使った覚えがあり、左右差・腫れ・熱っぽさがあるとき

怪我や外傷の心当たりはないけれど、最近草刈りをたくさんした、農作業で手を酷使した、長時間スマートフォンを操作した、雑巾を何度も絞ったなど、手首まわりを過剰に使った覚えがある場合は、典型的な過剰使用による腱鞘炎の可能性が高くなります。

新潟市秋葉区のように農作業や草刈りが日常的にある地域では、季節の変わり目に「急に手首が痛くなった」とご相談を受けることが本当に多くなります。

このタイプの腱鞘炎を見分けるポイントは、次の3つです。

左右差があるかを確認してください。
痛い側の手首と、痛くない側の手首を見比べたとき、明らかに左右で見た目や動きが違うことがあります。
動かしたときの可動域に左右差がある場合も、炎症が起きているサインです。

腫れがあるかを確認してください。
痛い部分が少しふくらんで見えたり、押すと弾力が違ったりすることがあります。
特にドケルバン病(親指の付け根が痛むタイプの腱鞘炎)では、親指の付け根あたりに腫れが出やすくなります。

熱っぽさがあるかを確認してください。
炎症が起きている部分は周囲より温度が高くなります。
反対の手の甲を当ててみて、「こっちのほうがあったかい」と感じれば、炎症が活発に起きているサインです。

これら3つのうち一つでも当てはまる場合は、急性期の対応としてアイシング・冷却・固定を行ってください。

保冷剤をタオルで包んで患部に当て、15分前後を目安に冷やします。
お風呂で温めたくなる気持ちはわかりますが、急性期はかえって炎症を悪化させますので、湯船で長時間温めるのは避けてください。

市販のサポーターやテーピングで手首の動きを抑えると、腱と腱鞘がこすれ合う回数が減り、自然と炎症が引きやすくなります。

そして、痛みを引き起こす動作(草刈り機を握る、雑巾を絞る、スマートフォンの長時間操作など)は、できる限り避けてください。
無理に動かせば炎症が悪化し、慢性化する原因になります。

ステップ③ 怪我も過剰使用も心当たりがないのに痛い場合

ここが、見落とされやすく、そして当院に相談される方が一番多いパターンです。

「特に手首まわりを過剰に使った覚えはない」「ぶつけたわけでもない」「それなのに、いつの間にか手首が痛くなってきた」。
このような場合、痛みの原因は手首そのものにはありません。

全身の状態から、結果として手首に負担が集まっている可能性が高いのです

例えば、肩が前に巻き込み、背中が丸まっている方は、腕を体の前で使うことが多くなります。
すると、肩や肘で力を分散できず、手首だけで全ての負担を受け止める使い方になりがちです。
この状態が続くと、特別な動作をしていなくても、日常の何気ない動きの中で手首の腱に負担がかかり続けます。

スマートフォンを長時間操作する、パソコン作業で手首を反らせる、赤ちゃんを抱っこする、フライパンや雑巾を扱う。
これら一つ一つは小さな負担ですが、姿勢の崩れと組み合わさることで、手首に集中的なストレスをかけ続けます

特に、猫背で頭が前に出ている姿勢の方は、肩が内側に巻き込まれます。
すると、腕全体がねじれた状態で固定され、手首の腱は常に引っ張られた状態になります。
この状態では、ちょっとした動作でも腱鞘炎が発症しやすくなるのです。

このパターンの腱鞘炎は、湿布と安静だけでは改善しません
原因が手首にないからです。

ここで有効なのが、身体全体を診る治療(整体・鍼灸・手技)です。
肩甲骨や首、背中の動きを整え、腕全体・体全体で負担を分散できる身体に変えていくことで、手首にかかっていた過剰なストレスが減り、早期の改善が期待できます。

当院でのアプローチ

さかつめ整骨院鍼灸院では、手の腱鞘炎に対して、痛む場所だけを見るのではなく、身体全体のバランスから原因を探っていきます

まず、ステップ①と②に該当しないか、丁寧にお話を伺います。
怪我の可能性があれば整形外科の受診をおすすめしますし、急性期で炎症が強い段階では、まずアイシングや固定のアドバイスをお伝えします。

そして、ステップ③に該当する場合や、急性期の炎症が落ち着いた段階では、本格的に身体全体を整えていきます。
鍼灸や手技で手首の血流を整えながら、肩甲骨や首、背中の動きをチェックします。
多くの方で、肩甲骨が固まって動かなくなっていたり、背中が丸まって肩が前に出ていたりします。
これらを整えることで、手首にかかっていた過剰な負担を、腕全体・体全体で分散できる身体に変えていきます。

さらに、日常生活での手首の使い方、スマートフォンやパソコンの姿勢、家事や農作業での身体の使い方についても、お一人お一人の生活に合わせてアドバイスをしています。
これは整形外科では時間的にどうしても踏み込めない領域ですが、再発を防ぐためには欠かせない部分なのです。

まとめ

手の腱鞘炎になったときの対応は、原因によって3つに分かれます。

①明らかな怪我や外傷がある → 整形外科で画像検査を受けて症状を確定する。
②手首まわりを過剰に使った覚えがあり、左右差・腫れ・熱っぽさがある → アイシング・冷却・固定で炎症を抑える。
③怪我も過剰使用もないのに痛い → 全身からの負担が手首に集まっている可能性があり、身体全体を診る治療で早期改善が期待できる。

「とりあえず湿布」「とりあえず安静」と一律に対応してしまうと、③のパターンの方は遠回りになります。
ご自身の痛みがどのパターンに当てはまるのかを見極め、適切な対応を選んでいくことが大切です。

判断に迷ったときや、しばらく対応しても改善が見られないときは、ぜひ一度ご相談ください。

【柔道整復師・鍼灸師 坂爪 慶監修】

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