
この記事の要約
風邪の咳が続いているうちに、背中や脇腹が痛くなってきたことはありませんか?
咳で背中が痛くなるのは、咳のたびに肋骨のまわりの筋肉が強く縮むためで、くり返すうちに肋骨にヒビが入ることもあります。
この記事では、肋骨のヒビを疑うサイン、先に病院へ行きたい症状、そして咳が続いている間の過ごし方をお伝えします。
痛みの正体を見分けて、無理なく過ごすための材料にしてください。
結論
咳で背中が痛いとき、押すと1か所だけがはっきり痛む、咳やくしゃみで痛みが響くという2つがそろう場合は、肋骨のヒビ(疲労骨折)が疑われます。
咳が続いている間は、肋骨に負担をかけない過ごし方を心がけましょう。
咳でただでさえつらいのに、背中まで痛むと気持ちが休まりませんよね。
痛みの正体を一緒に確かめていきましょう。
この文章を書いた人

坂爪 慶(さかつめ けい)
取得資格:柔道整復師/はり師/きゅう師(国家資格)
新潟県新潟市のさかつめ整骨院鍼灸院院長
新潟市秋葉区生まれ(旧新津市)
1997年から施術に携わり、整形外科での勤務を経て、2017年12月にさかつめ整骨院鍼灸院を開業しました。
痛いところだけを見るのではなく、立ち方や座り方、体の傾きまで含めて原因を一緒に探すことを大切にして施術を行っています。
咳で背中が痛くなるのはなぜ?

「背中が痛いので、肋間神経痛か帯状疱疹かと思って」とご相談に来られる方がおられます。
くわしくお話をうかがうと、風邪をひいてずっと咳をしていた、ということがあります。
咳は、思っている以上に体に力がかかる動作です。
咳をするたびに、肋骨のまわりの筋肉がぐっと強く縮みます。
これが何日も、何週間もくり返されると、筋肉が疲れて痛むこともあれば、肋骨そのものに小さなヒビが入ることもあります。
これを疲労骨折といいます。
ぶつけた覚えがないのに痛むので、骨が原因だとは思いにくいのが、この痛みのやっかいなところです。
長く続く咳と肋骨の疲労骨折については、「咳が止まらず背中や胸が痛い。これは何の痛みなのでしょうか?」でくわしくお伝えしています。
肋骨のヒビを疑うサインは?

私が肋骨のヒビを疑うのは、次の2つがあるときです。
- 肋骨の1か所を押すと、そこだけがはっきり痛む
- 咳やくしゃみをすると、痛みが響く
筋肉の疲れによる痛みは、背中の広い範囲が重だるく感じることが多いものです。
これに対して、指で押して「ここ」と1か所を指させるような痛みがあるときは、肋骨を疑います。
咳による骨折は疲労骨折が多いため、ぶつけて折れたときのように大きく腫れたり、熱を持ったりすることはあまりありません。
見た目に変わりがなくても、上の2つがあれば、肋骨のヒビの可能性を考えておきましょう。
気になるときは、まずご相談ください。
必要であれば整形外科をご紹介し、受診していただくこともできます。
肋間神経痛や帯状疱疹とはどう違う?
肋間神経痛は、肋骨にそって走る神経が痛む状態をまとめて呼ぶ言葉です。
咳が続いたあとで、上の2つのサインがあるときは、まず肋骨のヒビを考えます。
帯状疱疹は、皮膚に出る病気です。
痛む場所にそって、帯のように赤いぶつぶつや水ぶくれが出てくるのが特徴です。
痛みが先に出て、数日たってから発疹が出てくることもあります。
痛むところに発疹が出てきたら、早めに皮膚科を受診してください。
こんなときは先に病院へ
次のような症状があるときは、背中の痛みより先に、咳の原因を内科で確かめてください。
- 高い熱が続いている
- 息苦しい、少し動いただけで息が切れる
- 胸の痛みが強い
- 痰に血が混じる
- 咳が3週間以上続いている
咳の背景に、治療が必要な病気が隠れていることがあるためです。
当院でご相談を受けたときも、こうした症状があれば、責任を持って内科や呼吸器内科をご紹介しています。
受診していただいたあとは、対診先の先生の指示のもとで、肋骨や体のつらさのケアを続けていきます。
咳が続いている間、家でできることは?

咳をするときは、体を丸める
咳をするときは、体を少し丸めたほうが楽です。
肋骨にかかる力がやわらぎ、痛みが響きにくくなります。
痛む側を上にして寝る
寝るときに、痛む側の肋骨を下にすると痛みが出やすくなります。
痛むほうを上にして寝ていただくと楽なことが多いです。
ただ、楽な姿勢であれば、どのような姿勢で寝てもかまいません。
お風呂上がりに痛むなら、シャワーに
お風呂で温まったあとに痛みが強くなるようなら、しばらくはシャワーにしてみてください。
激しい運動や重いものは控える
痛みが出るような動きは避けましょう。
激しい運動や重いものを持つことは、肋骨に負担がかかり、痛みが強くなるおそれがあります。
咳が落ち着き、痛みが引くまでは控えてください。
当院ではどう関わっているの?
肋骨が痛むと、体を丸めたまま、まっすぐ伸ばせない状態が続きます。
この姿勢が続くと、体の血の巡りが悪くなります。
当院では、肋骨の痛みで丸まった体の傾きを直し、血の巡りがよくなるようにしていきます。
痛みをやわらげることに加えて、骨がつくのを助けることにもつながると私は考えています。
また、肋骨骨折用のバストバンド(胸に巻いて肋骨の動きをおさえるバンド)をつけて楽であれば、お出しすることもあります。
まとめ
咳で背中が痛いとき、押すと1か所だけがはっきり痛む、咳やくしゃみで痛みが響く、という2つがそろえば、肋骨のヒビ(疲労骨折)が疑われます。
痛む場所に発疹が出てきたら皮膚科へ、熱や息苦しさがあるときや咳が長引くときは、まず内科で咳の原因を確かめてください。
- 咳をするときは、体を少し丸める
- 寝るときは痛む側を上に。楽な姿勢ならどんな姿勢でもよい
- お風呂上がりに痛むなら、しばらくシャワーに
- 激しい運動や重いものは控える
咳がなかなか止まらず、背中の痛みでお困りの方は、ひとりで我慢を続けず、お気軽にご相談ください。
【柔道整復師・はり師・きゅう師 坂爪 慶監修】
さかつめ整骨院鍼灸院公式LINE@ページ
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